私の高校時代の文化祭は、文化的なものや研究発表、文化部の発表の機会、バンドなどが主流でした。この学校では、文化部の発表ももちろんありますが、外にテントを張って出店をしたりするおもてなし?やチャリティーがメインのようです。
アイスクリーム、かき氷、タピオカ、ケーキなどの商品を提供したり、着ぐるみを着て遊びに来てくれた子どもたちと鬼ごっこをしたり。
・保護者(母の会)が主導で作るカレーやうどんなどの軽食を運んだり、下げたり、台を拭いたり、お茶をだしたりする仕事は、生徒が60名で20テーブル(1テーブル8名)を担当します。
・PTAのお父さん方も気合が入っていて、入口でお肉を焼き始めました(笑)
お父さんたちも何かしたい!という声があがっていたようで、初企画でした。お肉の売れ行きもすごくてあっという間に売り切れました。お父様方も嬉しそうです。
・私のクラスは、飲み物と焼き菓子、パフェなどを販売していました。
材料の料金や利益率などを考えながら商品の値段を決めていきます。電卓をはじいたり、自分たちのブランドを作ったり、チラシや看板を作ったり設置したり。
校内の電気を使うことができないので、アイスや飲み物を冷たい状態にするために、大量の氷とドライアイスと発砲スチロールやクーラーボックスを利用しながら2日間を粘りました。ちなみに、ドライアイスはレンガの大きさで1個800円しました。それを4個購入。意外と高かったですね。生徒と一緒に買いに行ってお店の方からお菓子をいただいたり( ´∀` )
生徒がお店の方に、「ぜひ、みなさんでお越しください。楽しいイベントもたくさんありますので」とお誘いをしていました。こういうところがかわいいんですよね。
初めは、お客さんと目を合わせて話すことさえできなかったのに、途中から積極的にコミュニケーションをとりながら販売していく姿は頼もしく見えました。
生徒が「お父さんたちのところに訪問販売に行ってきます。忙しくて、コーヒーも飲めていないだろうから」と。なんと優しいんだ!( ´∀` )
数分後、「先生!お父さんたちが20本コーヒー買ってくれました!気が利くね!ってほめられました。」と嬉しそうに伝えてくれました。最高の笑顔で。
うんうん。よかった。
各クラスで利益を全額チャリティーとして寄付するのです。寄付先は、海外(フィリピンなど)や東日本大震災や熊本震災など様々です。困っている方に微力ではありますが、寄り添いたいという趣旨のもと、学校全体で取り組んでいます。
1年生は、「この利益でご褒美のアイス買いましょうよ!」と言います。
しかし、先輩の2、3年生は、この文化祭の意義を下級生に優しく教えます。この活動は、自分たちのためにしているのではないと。こういう光景は、いつ見てもいいなーと感じます。そしてそれは、次の後輩へと引き継がれていきいます。
一応、教員が初めに意義を伝えているんですけどね(笑)
生きていくうえで大切なことを、この文化祭を通して学んでいるんだろうなと感じました。
だから、学校行事って本当に大切にしないといけないと思いました。